金龍苑

友達に「ハラミの美味しい店がある、ちょっと遠いんだけど」と誘われて行ったお店。ふとなんとなしに気になって事前にお店の情報を知ってて良かったです。知らないで行ったら100%詰みます。ヒャクパーです、ヒャクパー。気になる方は是非お店の名前でグーグル検索してレビューサイトをご覧になってください。最高と最低の評価しかありません。
場所は上野から地下鉄で数駅の三河島。多分このお店に行く以外では立ち寄る用事ないんじゃないかなあ。レビューを幾つも読んでいてわかったコトは以下の通り。

  • 注文は一見さんだろうがなんだろうが2回まで、下手すると1回こっきり。追加は飲み物のみOK
  • 店構えは通りすがりに入ろうとはまず思えないような雰囲気。
  • 接客に期待してはいけない
  • 寧ろ悪くても美味しいものにありつくのなら厭わない精神が必要。必須。絶対。
  • 予約は3人から。未満だと予約不可、人数変更で減ってもキャンセル扱い。
  • あんまり遠い日の予約は出来ない。
  • 但し、肉の味についてはこの上なく最高。

もうね、武者震いが止まらんかったよ。ほんとに。久々に前日から楽しみで楽しみでたまらない程のお店でした。とりあえず席に着いたら即注文聞かれるらしかったので、事前にレビューサイトを見てこれは食べとけ的なメニューを行く人数に照らし合わせて練っておくコトに。人数は3名(小食2名+良く食べる子1名←私ですよ、当然ですが)、メモってったメニューは「ハラミ(塩2・タレ2)、ホルモン、カルビ2、テグタンスープ、ユッケ、レバ刺し、ライス」でもホルモンは同行者があんまり得意じゃなかったので今回は諦めておきました。結論から言うと、これでがっつりお腹いっぱいではなかったけれど満足の行く量、8分て感じかな。死ぬ程食べたい人はもうちょっと入れた方がいいかも。


寂れたガード下にぽつんとある悪趣味な看板、場末臭のする、潰れたスナック、昭和、等様々な店構えに関するレビューがありましたので写真を撮ろうと思ってたのですが上手に撮れませんでした。

寂れた感じだけは伝わったでしょうか。三河島駅から5分程度、直線距離的には直ぐ傍なのですがあちら側に渡る信号がないのでちょっと遠回りが必要です。店のある道に出れば遠くからでも看板だけがぴかぴかしてるので直ぐわかると思います。

予約時間の5分程前についたのですが、開店時間にはなってたのでとりあえず店内へ…入ろうとしたら立て付けが悪過ぎてかなり力篭めないとドアが開かなかった!一瞬三人ともやってないんじゃwwwww鍵かかってんじゃwwwwwwって不安がよぎったと思う。とりあえずなんとか開けて中へ。中はもう昭和初期の香りがぷんぷん、お世辞にも清潔とは云えない雰囲気。でもそれは予想の範囲内なので初手が肝心、超笑顔全開で「こんばんはー!」ってゆったよ。ゆったよ!しかしお店のおかみさん「いらっしゃいませ」でもなんでもなかったよ!…うん、予定通り。武者震いがとまらねえええええええええ

店内はお座敷3席とテーブル2席。私たちはテーブル席へ。着くなり注文を聞かれたので、即メモした注文を告げると「うちはハラミは一人一人前!」と怒ってんのかよって口調で宣言される。そんなレビュー見てねえええええとショックを受けつつも「塩2タレ1」に変更してもらう。あとはテグタンスープなるものがどんなものかわからなかったので「量はどのくらいですか?」と聞いたら「みんなで分ければいいじゃん」とこれまたうざったそうなお返事。だが負けんよ!あとはマッコルリとウーロン茶を注文。飲み物は割りと直ぐに来ました。

マッコルリ2000円。ボトルのみのようです。私はあんまり飲まないタイプお酒なのですが、なんか好きな人には凄く良いものらしいよ!ただマッコルリ好きな人は甘口だから好きだったようなのですが、これは思い切り辛口。飲みきれなかったのでお持ち帰りさせて貰いました。日本では作ってないんだそーです。何故か頻りにおかみさんがマッコルリの感想を聞きたがってたようなので、これについて語れる人はおかみさんのお気に入りになれるのかもしれません。

最初に来たのはレバ刺し

写真が美味しくなさそうですみません。てゆか緊張の余り今回はロクな写真が撮れませんでした。ゆすして!今まで色んなレバ刺し食べてきたけれど、これは多分初心者向けのレバ刺し。星4くらいつけたい。クセがなく、生臭くもありません。物凄く新鮮だからこうなんだろうな。私はもっとクセの強いレバ刺しが好きなので星4だけれど、そうじゃない人は5つけちゃうんじゃなかろうか。お刺身のような爽やかさすら感じます。

次に来たのが本日のメインディッシュ、塩ハラミ

既に焼いててさーせん。一人前がたったの4枚と少ないのですが、物凄い肉厚です。そこらの店の2・3枚分に相当すると思います。そして何より差しがしっかり入っています。やーらかそー!って思ったけれどやっぱやーらかかった。やーらかく、そして肉の甘みも引き立つ塩のアクセント。口の中でとろけるハラミにありつけるなんて、ありつけるなんて…!カルビとはまた違った引き締まった柔らかさがあります。個人的にはカルビと並んで一番好きな部位です。但し美味しい店でに限りますが。

この辺りで白いご飯が欲しくなったんだけれど、まだ来る気配がない。かといっておかみさんに「ご飯先に下さい」とか言えない雰囲気\(^o^)/今度から飲み物と一緒に良かったら出しちゃって下さいって言おうかな。

次、タレハラミ

肉の甘みを感じられるからと、基本タレよりは塩派なんですがこのお店ではタレも捨て難い。肉の甘みがわかるタレって少ないんですよね、タレにがっつり味がついちゃってるから。でもここのはなんていうかタレと肉の甘みが相思相愛過ぎる。えええこいつら結婚できんの?!という新発見を味わいました。ありがたやありがたや。肉厚も相変わらずで御座います。

ここら辺りでご飯が来たんだけれど、おかみさんが出しながら「ご飯のおかわり今日はなしね!ご飯がまだそんなに炊けてないからね」だったかな。なんかとにかくおかわり禁止令出されました。でも牛角でいう普通盛りよりちょっと多いくらいだったかな。くいしんぼさんには足りない量かもだけれど、個人的にはぴったり量。後で肉とご飯の配分間違えてちょっと足りなくなりましたが。間違えなければおk。

次、上カルビ。ちなみにカルビ・上カルビ・特上カルビの三種類があります。

肉の厚さは普通くらいかな?ただしさしはハンパない。これで上なら、特上はどんだけ凄い肉なの?!って感じです。そこらのお店の特上くらいの質なんじゃないかなあ。と思ってたら、隣のテーブルに出されてた特上カルビに対しておかみさんが「今日の特上カルビはすごくいいのを仕入れる事が出来たんだ」って言ってたから内心ひっくり返りそうに。

これは王道にとろけますね。噛む必要ないんじゃね!脂がこってりなのに、ぎとぎとしない。さらさらした脂がたっぷり。これもまた甘い。あんまり差しがあると苦手と言ってた人も珍しくさくさく食べていたし。肉が旨いと書いて、脂。さすがで御座います。でもやっぱり脂なので、これは食べてちょっと経ったら胃にパンチが来たけれどね!さすが肉の王様。

そして何故かこのタイミングでユッケ

箸が人数分しかないので混ぜる時には同行者と良く相談しましょう。珍しく添えられてたのはレモンにりんご。最初はレモンなしにしてたんだけれど、レモン絞ったらなんか冷やし中華みたいな風味になりました。不思議!これもユッケあんまり得意な人もいけるんじゃないかなあ。物凄く爽やかです。爽やかなユッケなんて邪道だぜ!って人はレモンなしでどーぞ。私はどちらも好き。っていうか一回で二度美味しい思いしたいだけとも言う。

そして最後は謎だったテグタンスープ

実際はでっかい入れ物に入ってきて、小分けの器を貰えます。寒い中お店に辿り着いたので、帰りを考えると最後にこれが来たのは良かったなあ。凄く赤いけれど、見た目程辛くないです。でも辛いのほんとダメ!って人は諦めた方がいいかも。量は一般的な焼肉屋スープと同じくらい。野菜がたっぷり、そしてお肉が溶けるまで煮込んであって辛さよりも玉ねぎの甘さが先行します。後味はちょっと辛いけれど。ご飯余ったらこれに突っ込んでもいいかもしれません。但し量を考えると3人以上の時に注文した方がいいかもしれません。お肉にお腹空けておきたくないですか、私だけですか、そうですか。


しかしほんとに無愛想どころかぷりぷりしてたおかみさん、お会計の時になると途端にデレモード。なにこのツンデレさん。なんなのなんなの?と疑問を抱きつつも、すっかり美味しいものにひれ伏し至福の海に放り込まれてたのでこっちもにこにこなのであった。入る時のくそ固い扉を開けて駅へと向かう最中、10回くらい通えば途中のエピソードスキップモードが入って最初からデレになるんじゃね?なんて話してました。多分次行った時もツンから始まる気がする!

いやーそれにしてもほんとに倒れるくらい美味しかった、ひれ伏しました、完敗です感服です。このくそ長いレビュー書いてる時点でお分かり頂けそうですが。遠いけれど上野で遊ぶ用事があったらまた来たいなあ。上野は上野でお気に入りの焼肉屋があるから迷うところなんですけれどね。いやはや、でもやっぱまたひれ伏しに来たいよ!ただし連れて行く人は激しく選ばないといけませんね。我こそは!というチャレンジャーの方、お待ちしております。


金龍苑

京成線・新三河島駅徒歩5分。
定休日 火曜日   営業時間18:00〜(18:30説もあり、要確認)
お酒を飲まなければ一人予算3000〜4000円程度でもいけるようです。
ご一緒する相手はよくよく選んで下さい。試練の先に天国があります(真顔